アシュタンガヨガについて
アシュタンガヨガとは
アシュタンガヨガの特徴
これをヴィンヤサと呼び、アシュタンガヨガの特徴でもあります。ヴィンヤサによって体温が上がり熱を生みだします。温められた血液が体内を循環する事で新陳代謝が促され、体内に滞っているあらゆる毒素や老廃物が汗や呼吸から排泄され、同時に人体に有益なホルモンやミネラルが分泌されます。
マイソールクラス
アシュタンガ ヨガ 8支則
『ヨガスートラ』は、古代インドで生まれ伝承されてきたヨガの教えを哲人であるパタンジャリがヨガ哲学としてまとめたヨガの根本経典で、ヨガの最終目的の「Yogas Chitta Vritti Nirodhah =心の作用を止滅させること」についての技術や方法を8支則(8つの段階)に分け、ヨガの心得について伝えられている実践法を記述したものです。ヨガは、これらを実践することが大変重要な要素となっています。
⑴ヤマ /禁戒/Yama
自らの全ての行いは自分に帰って来ると云うカルマの法則が元に成っています。
ヨガの一般道徳で、人や他人、物に対して守るべき5つの行動
* 非暴力/アヒムサ/Ahimsa…殺生をしない事。他人にも自分にも思慮深く優しく接する事で害される事がなくなります。
* 正直/サティヤ/Satya…自分自身の心に気づきそれに対して嘘、偽りを持たない事。言葉と行動も一致させ誠実にする事で信頼を得ます。
* 不盗/アスティーヤ/Asteya…他人の物、時間、喜びなどを不当に奪わないようにする事で心が豊かになります。
* 節制/ブラフマチャリア/Brahmacharya…性欲.物欲.食欲など、一時的な快楽にエネルギーを必要以上に浪費しない事で身体も心も強健になります。
* 所有欲/アパリグラハ/aparigraha…執着をしない事。所有欲を克服し、貪欲にならず満足を知る事で真の目的を悟る事ができます。
2・ニヤマ/勧戒/Niyama
命を害するものを取り除くための勧めで、個人的な生活態度を改善するための5つ
* 清浄/シャウチャ/Saucha …自身を肉体的にも精神的にも浄化し、常に純粋でいるようにしましょう。自分の本来の姿で居ること。綺麗なものと純粋さは違う
* 知足/サントーシャ/Santosa …与えられた環境や現状を受入れ、満足、感謝しましょう。妥協ではなく、満足欲求が満たされない状態をなくしていく。
* 精進/タパス/Tapas…新しい事にチャレンジするなど生活習慣を顧み、配慮する事で心身を強くします。日常的に自己修練し真摯に取り組む。
* 読踊/スワディヤーヤ/Svadhyaya…単に情報や知識を盲目的に詰め込む事ではなく、自分自身の身の回りから気づきや学びを得るための意識を持ちましょう。1日自分が何をしてきたか、何をすべきでなかったかを分析すること。
* 自在神祈念/イシュワラプラニダーナ/IsvaraPranidhana…日常の当たり前にあることに感謝し、自然に身を委ね、神に(森羅万象)感謝しましょう
3・アサナ/体位/Asana
身体を浄化し、強く柔軟にする為のもので、様々な体位法により身体機能の健康を目指す。意識を集中する事で、瞑想状態に導く。
4・プラナヤマ/呼吸法/pranayama
呼吸法、調気法の事で心肺機能、神経を浄化し整えていきます。エネルギーを充電する力をつけるもので、バンダのコントロールが必要になってきます。
※ 上記の4つが創り上げられることで下記の4つも培われていきます。
5・プラティヤハラ/静感/Pratyahara
肉体的なものから心理的な部分に変わって行く段階で、感覚や感情に引きずられないよう心を静かに調整していく状態。
6・凝念/ダラナ/Dharana
心を一点に集中し動かさない状態。
7・ディアーナ/静慮/Dhyana
前の段階で集中していた心から、洞察力やひらめきが起こり、広く深く展開していく瞑想状態の事
8・サマディ/三昧/Samadhi
自我の認識を超えたものに鮮明で充実した感覚を味わう事